「日本語の勉強は難しい」は本当?

原文(英語)著者:Mo Stone

新しい言語を学ぼうとする人にはそれぞれ素晴らしい理由があります。子供の時に日本のアニメや漫画、ビデオゲームなどに親しみ、日本文化をさらに理解したいと考えて日本語を学ぶ人は数多くいます。また、日本は経済が強く多くの仕事の機会があることから、日本語を学ぶことは賢明な選択と言えるかもしれません。しかし、日本語の習得は難しいと思う人もいるでしょう。米国外務職員局の語学学校は、英語を母国語とする人にとって習得が最も難しい言語は日本語であるとしています。この興味深くかつ複雑な言語について詳しく見ていきましょう。

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大きな課題となる表記法

日本語を学ぶ人にとって最も大きな課題となるのが、3つの異なる表記法ではないでしょうか。そのうちの簡単な2つが「ひらがな」と「カタカナ」で、ほとんどの人がこの2つから勉強を始めます。「かな(仮名)」とはいずれも音節文字であり、それぞれの文字が1つの音節を表します。全部で46文字の仮名があり、異なる使われ方をします。同じ音節を表す2種類の文字があることは、単純なようでいて初心者を混乱をさせるものです。

ひらがなとカタカナよりも複雑な表記法が、もう1つの表記法である「漢字」です。漢字は中国語を起源とする表語文字であり、文字が音ではなく意味を表します。漢字は様々な理由から複雑に感じられます。まず、何千文字もの漢字があるため、文章を読めるようになるまでには多くの時間と努力が必要です。1文字の漢字に複数の読み方や意味があることも漢字を複雑にさせています。表語文字の言語に馴染みがない人にとっては、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。しかし、あなたが中国語の話者であれば、日本語を学ぶ上でこの点はとても簡単ですね!

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さらに、最近では「ローマ字」という4つ目の表記法をよく見かけると思います。ローマ字は、英語や他言語からの借用語をラテン文字を使って表したもので、一見すると元の言語と同じに見えます。しかし、ローマ字は日本語の発音を反映しているため、ラテン文字を使う言語とは少し異なります。

最初は複雑な文法

英語を母国語とする人にとって、日本語の文法は最初は少し困難に思えるかもしれません。日本語の構文は英語のそれと異なります。英語の文の構成は「主語+動詞+目的語」となりますが、日本語では動詞が文末にくるため「主語+目的語+動詞」となります。さらに、日本語の文は動詞の上に成り立ち、そこに接尾辞や助詞が付くことによって文章が意味を持ちます。この小さな助詞によって文の意味が大きく変わってしまうこともあり、日本語学習初心者にとっては混乱の元となり得ます。

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しかし、こういった最初のハードルを越してしまえば、日本語の文法は非常に単純です。文の構造は非常に一貫しており、パターンも決まっています。時制は現在形と過去形が1つずつあるのみで、仮定法などの難解な時制はありません。言葉に性別はなく、この点はスペイン語やフランス語などのロマンス諸語を学ぶ人がつまずきやすいところです。韓国語やトルコ語などの日本語に似た構文や根源、または助詞を持つ言語を話す人にとっては、日本語の文法は理解しやすいかもしれません。

分かりやすい発音

日本語を学ぶ上で一番簡単な側面が、おそらく発音だと思います。日本語の発音はほぼ規則的であり、音節の数も全部で100音節しかありません。もちろん、あなたの母国語と日本語の発音が著しく異なっている場合は、発音の習得が課題となり得るでしょう。スペイン語と日本語は「R」の発音が近く、また共に母音を重視するため、スペイン語話者には日本語は発音しやすいもしれません。また、日本語のもう1つの利点として、ベトナム語や中国語などの複雑な声調言語とは異なり、平坦な発音の言語であることです。

結論

ある意味では、日本語の学習は富士山の登頂と同じくらい困難だと感じるかもしれませんが、その一方で日本語の面白さや魅力にも気付くと思います。言語の習得に最も重要なのは動機です。「難しいかもしれない」と言うだけで、あなたの目標をあきらめないでください。アプリを使ったオンラインの日本語学習に興味がある方は、DuolingoJapanesePod101、またはNHKワールドジャパンのEasy Japanese(やさしい日本語)をチェックしてみてください。楽しみながら学びましょう!

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