翻訳と通訳の違い

原文(英語)著者:Mo Stone

翻訳業界では、翻訳と通訳という両方の言葉が使われます。どちらも1つの言語をもう1つの言語へと解読することですが、翻訳と通訳の仕事は非常に異なるものです。それぞれの役割は何か、そして翻訳者と通訳者にはどのような仕事があるのかをいくつか例を挙げて見ていきましょう。

翻訳:書き言葉を扱う仕事

翻訳の仕事は、書き言葉を中心に1つの言語からもう1つの言語へと情報を置き換えることです。翻訳と聞くと、その中の1種類である文学翻訳を思い浮かべる人も多いと思います。文学翻訳者は小説、物語、詩や演劇などの文章の翻訳を行います。文学翻訳は幅広い題材を扱う興味深い仕事であることは確かですが、それと同時に言葉だけではなく言葉の背景や雰囲気、原語とターゲット言語の文化の違いにも注意が必要となる非常に難しい仕事でもあります。

とはいえ、翻訳の分野には文学作品以外にも非常に多くの未翻訳の文献が存在しています。では、これとは対照的な技術翻訳を見てみましょう。技術翻訳者は研修資料、取扱説明書、製品仕様書などの書物の翻訳を行います。技術翻訳者に必要なのは豊かな創造性ではなく、翻訳の細部まで、そしてその正確さに注意を払うことです。翻訳業界において、この部門は大きな割合を占めており、多くの企業が国際化し、現地の言語での書類が必要となるのに伴い成長を続けている部門です。

Photo by fauxels from Pexels

通訳:書き言葉の説明

一方で、通訳は話し言葉を扱います。通訳には、主に同時通訳と逐次通訳の2種類があります。同時通訳者は、通常わずか数秒遅れで話者と同時に通訳を行います。あなたがイベント会場で通訳者を見かけたことがあるとしたら、おそらくそれは同時通訳者です。話者が1文ずつ話し終わるのを待って訳出されるのでは長くなりすぎ、参加者が飽きてしまいます。仕事をしやすくするために、事前に用意されたスピーチ原稿やメモを持って作業を行うこともあります。非常に大変な仕事であり、高い言語能力が必要とされます。また、同時通訳者は第二言語を聞いて母国語に通訳するのが一般的です。

Photo by Henri Mathieu-Saint-Laurent from Pexels

もう1つの種類の通訳は逐次通訳です。これは、話者が話し終えてから通訳者がその内容を通訳します。逐次翻訳は会話の中で自然な間が生まれ、その間に通訳が可能となる少人数の会議に適しています。逐次翻訳者は高い言語能力に加え、会話の内容を忘れず、それを明確に訳出するために、メモ取りの技術に長けていることも必要です。

特化翻訳について

翻訳の分野には、文学翻訳や技術翻訳の他にも多くの面白い種類があります。詳しくは、こちらの特化翻訳に関する当社ブログ記事をぜひご一読ください。

Leave a Reply

Discover more from Borderless Translations

Subscribe now to keep reading and get access to the full archive.

Continue reading